絶版ですが作品説明は一読の価値ありおすすめ度
★★★★★
「ふたりだけのうた」/きづきあきら (A5版全176頁、初版:2005/10/10)
書評は他のレビュアーさまが的確ですので、ここでは収録作品名を掲げておきます。
1. ぼくの幸せな生活 (COMIC GUM 2001年6月号、24頁)
2. MOON RIVER (COMIC GUM 2001年11月号、25頁)
3. ココロ・SOS (COMIC GUM 2002年4月号、24頁)
4. 午前10時30分のウサギ様 (COMIC GUM 2002年6月号、10頁)
5. シロクロ 〜願いをかなえたら〜 第1話 (COMIC GUM 2003年12月号、24頁)
6. シロクロ 〜願いをかなえたら〜 第2話 (COMIC GUM 2004年1月号、24頁)
7. シロクロ 〜願いをかなえたら〜 第3話 (COMIC GUM 2004年2月号、24頁)
8. 長グツをはいたネコ (COMIC SEED! コミックマーケット66特別号、8頁)
巻末に作者さまより各作品の説明が2頁書かれています。また、「あとがき」が2頁
収録されています。1話目は作者デビュー作品です。短編集の復刊状況ですが、
「モン・スール」(ワニブックス刊)に、1・4・8話目が再収録されています。
「伝染コンプレックス」(同)に、2話目が再収録されています。
「侵触プラトニック」(同)に、3・5〜7話目が再収録されています。
地味に大切なことおすすめ度
★★★★☆
「ヨイコノミライ!」でリアルダークをひた走るきづきあきらの短編集。
今回は地味に大切なことを語る癒し系漫画。
他人との関わり合い、相手を想って素直になれば、二人にとって良い方向になる。
他人から身内へ、みたいな暖かさがある作品です。
※この巻ではデビュー作も含めているらしく、作品によって絵柄が全然違います。
オススメな人:きづきあきらの作品の入り口として万人に。
戯言:「ヨイコノミライ!」も今はまだ他人を描写しているだけで基本は同じかも。
短編集を集めるきっかけに
おすすめ度 ★★★★☆
「ヨイコノミライ!」が合わなかったので気にも留めていなかったのですが、表紙買いしてハマってしまいました。連載と短編がこうも違うとは...。
「ふたりだけのうた」はこれまでの短編集とは違って重さや暗さ、アブノーマルな部分が薄れているのですが、人間関係の嫌な部分を嫌味なく素直に書ききる作風と、舞台設定の奇抜さ、愛情溢れた人物描写は変わりません。
他3冊の短編集も買ったのですがどれもいいですね。ただ、発刊の時系列とは逆に読み進めたほうがこの人の良さが判る気がします。初期の本は悪い意味ではないのですが同人っぽさとクセを感じるので、「ふたりだけのうた」から入って読み慣れていったほうが無難でしょう。