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永遠のジャック&ベティ (講談社文庫)

清水 義範
おすすめ度:★★★★★
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偉大なる・・・・清水義範!
おすすめ度 ★★★★★

「あとがき」から分るが、清水義範氏はあらゆる日常の出来事、また伝え聞いたことなどを小説のネタとしてふんだんに使用している。そしてその原材料たちを清水氏が料理するのだから、面白くないはずはない。読んで損なし。これだけ面白くて500円!お得すぎると言ってもいい。

清水氏はヘンテコな小説を書いている作家である、ということは知っていたけれど、読むのは本作が初めてなのだ。そして、笑いの衝撃に思いっきり殴られた。発想が奇抜だ。清水義範の世界には、星新一も阿刀田高も筒井康隆も小松左京も都筑道夫も敵わないに違いない。
「永遠のジャック&ベティ」 人前で読むのは避けたほうがいい。電車の中で噴出しそうになった。かなり危険な短編である。
「ワープロ爺さん」 たった8ページの短編。こりゃまた危険なものなのです。清水節がヒートアップする。
「冴子」 ああ、年とったらこうなるのかなあという、或る意味恐怖小説である。
「インパクトの瞬間」 出ました論文調短編。あらゆる「インパクト」について研究。これはもう立派な論文だ。もう笑いと共に感心である。
「ナサニエルとフローレッタ」 映画パンフレットのパロディ。清水義範はパロディがうまい。ここぞとばかりに切り刻み、笑いの調味料を加える。ハチャメチャ加減もいい。
「大江戸花見侍」 まさに時代劇。まさに映画。ラストはすがすがしい。これは読んでみないと分らない(これを解説しようとするとネタバレになってしまう)。
「栄光の一日」 老人もの。ラスト2編で後味を良くしている。

「国語入試問題必勝法」が有名で、そっちから先に読む人もいるだろうが、本書も充分「初めての清水義範」として薦められる。



抱腹絶倒!
おすすめ度 ★★★★★

書名となっているのは、直訳調の翻訳をおちょくった作品。めちゃめちゃ笑える。しかし、特に理系の専門書には、似たような訳文が時々登場するから笑ってばかりもいられないかもしれない。

その他の作品も独特の視点に立った、ユニークな作品ぞろい。言葉が好きの人なら絶対に面白いと思う。



おもしろいっ!!
おすすめ度 ★★★★☆

読みながら爆笑でした。
短編集なのですが、その一つ一つが実にいい味出してます。
私の一番のお気に入りは「インパクトの瞬間」なのですが、
この話を読んだあとは、薬の配合成分に
今まで以上に注目すること間違いなしです!
「インパクトの瞬間」を読むときは
車内やカフェなどの人前でないところで
読むことをおススメ致します。



楽しい。
おすすめ度 ★★★★★

表題作ももちろん大好きですが、最高なのは「インパクトの瞬間」です。ただ、元ネタがかなり古くなってしまったので、20代以下の人は、果たして本当の面白さが理解できるかな? 「ワープロ爺さん」も、あの頃のワープロを使ったことがないと現実味がないような気がするし…。
でも、面白いですよ。



死ぬほど笑える
おすすめ度 ★★★★★

もう何から読んだらいいか判らないくらい清水義範の本は多く出版されているが、やはり初期のこの本がいまでも最高。
どの短編もパロディというかパスティーシュなのだが、その一つ一つがまるで出来のいい俳句のように無駄がなく引き締まった出来で、なおかつ死ぬほど笑える。

最近の清水氏はちょっと書き散らしたせいか、この本の当時のいい意味での緊張感が文章からなくなってしまったように思えるのは気のせい?

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