日常の断片おすすめ度
★★★★★
少し不便な場所にある、一種の人里離れたマンション。
そこで、殺人事件が発生したために、ありふれた“ご近所関係”が崩れていく。住人たちの過去の秘密が暴かれていきます。
さりげなく、人間関係について毒づいてもいます。
その中でも、どこか“ほのぼの感”が漂い、クスリと笑えるギャグも散りばめられています。
日常生活の息抜きにおススメです!
おすすめ!おすすめ度
★★★★★
海の近くに建つヴィラ。不動産屋の奥さんがお客さんを案内してくる。そこで出くわすのが顔を潰された死体。想像するに、なんともおぞましい光景ですが、なぜかほんわかした雰囲気の漂う出だし。
海を見ながら暮らそうなんて思う人は、さぞかし穏やかな人なのかしらと思いきや、読むにしたがって見えてくる住人たちの素顔。ひとくせもふたくせもある住人達の中で、誰が犯人なのか?わくわくしながら読んでいきました。
タイトルに「殺人」とついていながらも、表紙のイラストのようにどこかふんわり感のある、あったかいミステリーです。
ほのぼのビター&スウィートおすすめ度
★★★★★
ほのぼのしたコージーモノなのに、そこは若竹作品。
ビターです。
ユーモア溢れる魅力的な人物たち。思わず笑ってしまいそうな謎。ビターですが、苦いだけじゃなくて温かくて素敵です。温いと取るか、温かいと取るかは人によって分かれそう。
長い列車の旅とかで読むと良いと思います。