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マグノリア

ポール・トーマス・アンダーソン
おすすめ度:★★★★★
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ロバート・アルトマン亡き後の群集劇作家のホープ=P・T・アンダーソン
おすすめ度 ★★★★★

 前作「ブギーナイツ」でも冴えていた群集劇のプロットをさらに進化させ、複雑な人間関係が入り乱れる見事な脚本を書き自ら演出したポール・トーマス・アンダーソン監督の傑作。
 出演者たちの演技(評判のトム・クルーズだけでなく、ジョン・C・ライリーやフィリップ・シーモア・ホフマン、メローラ・ウォルターズも好演)のレベルも高いし、音楽もいい。 アンダーソン監督は、群集劇を作る若手の中では亡くなってしまったロバート・アルトマン監督を追随する逸材とは思いますが、近作「パンチドランク・ラブ」を見るとちょっと失速しかかっているようにも感じられるのが残念。
 最後の警官のジムがクローディアに思いを告白する場面では、ジムの表情は一切写さず、告白を聞くクローディアの表情のみで締めくくる演出もよかった。



実験映画???
おすすめ度 ★★★★☆

面白いジャンルの映画です。長いこと生きていると時にこのような物も見れるという良い例です。
ボギーナイツの癖のあるポールトーマスアンダーソンが監督。
ジェレミーブラックマン、トムクルーズ、ジュリアンムーア、フイリップシーモアホフマンなど満載の群像劇。
偶然と必然に操られた10数人の男女が、ロサンゼルス郊外の一日にその人間模様が凝縮するという話です。
主題歌は、エイミーマンでこの着想は歌から取ったようです。最後が、圧巻。



それは「偶然」か「必然」か
おすすめ度 ★★★★★

関係がなさそうでありそうな人々がわずかな繋がりを持ち、
暗闇の中で一筋の光を見出そうともがく様子を描き出した
究極の群像劇。それは「偶然」なのか、それとも「必然」
なのか。

こういう手法では最近、内田けんじ監督の『運命じゃない人』
を観て大きな感動を覚えましたが、この手法をかなり作りみ、
重厚に描いたものが本作『マグノリア』で、もはや面白いとか
面白くないとかのレベルを突き抜けてる映画です。脚本がよく
練られているとか、そういう評価すらも。
この映画は、十数人の登場人物たちで「世界」を表現しようと
している。

とにかくスゴイ。スゴイとしか言いようがない。
誰もが一度は観ておくべき映画です。



カエルの雨が意味するもの・・・
おすすめ度 ★★★★★

ポール・トーマス・アンダーソンの映画は独特のテイストがあります。画面のトーンは不自然な程綺麗です。しかもストーリーはおとぎ話のようでいながら妙なリアリティがあります。変な話だなと思っている内に、いつの間にかストーリーに入り込んで、いつの間にか感動しています。デビュー作の「ハード・エイト」から「パンチ・ドランク・ラブ」までそうですね。
彼の作品はそこそこ話題にはなるのですが、大ヒットとは行かないようです。評論家受けもいいのですが、本作もアカデミー賞は取れませんでした。ちょっと長い映画です。複数の人生模様が交錯しながら進むというものです。
最後のシーンで、ほとんどの人はドン引きしたと言います。冒頭の奇妙なことが起こる可能性についてのエピソードに絡めて言うと、運命というのはちょっとした事で大きく変わるものですが、それは可能性の問題でしかないということではないでしょうか。


概要
とにかくトム・クルーズに完敗! 乾杯! 性のカリスマ伝導者フランク・T・J・マッキーが彼の役どころ。ギンギンギラギラSEXを説く姿は、まさに水を得た魚のよう。ゴールデン・グローブ賞優秀助演男優賞に輝いたのは大いに納得。
はてさて偶然か必然か? この世の不思議なめぐり合わせ。一見ばらばらだったことが、ある瞬間1つに繋がることがある。人は自分の生き様を自ら問う瞬間があるのかもしれない。この映画はその瞬間を、想像を絶するカタチで見せてくれる。この物語のキーワードとなるラストシーンは圧巻だ。
監督は『ブギー・ナイツ』でその名を馳せたポール・トーマス・アンダーソン。本作でアカデミー賞ノミネートをはじめベルリン映画祭金熊賞(グランプリ)受賞。20世紀を代表するヒューマンエンターティメントして拍手喝采!(ソラノリンゴ)

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