原作とか全然知らないし、なんか原作との乖離がひどくて萎えたとかいう人多いらしいけど俺こんなん大好き。主人公は道理、理屈、現実そんな全部の苦味をかみ締めてそれでもなおもう一度、愛を胸に勢いと気合で立ち上がって突っ走る。だって好きだから。大事な人がいるから。そんな話って滑稽で陳腐だけどなんだかどうにも惹かれます。綺麗で悲しい話もいいけれど。こんなんはもっとありです。ギャグも思い切った振り切りかたしてて設定もへったくれもって感じだけど。それでいながらシーンにある空気感の描写はかなり秀逸、冷たい雨の匂いとか、春の躍動のある空気とか、秋の黄昏た空気とか、そんなん描写しながら、松田優作ぽっさ溢れるいぶし銀な主人公の親父の背中に宿る男の顔やなんかこじれた状況を勢いで解決するために作られたっぽいイカとかが俺にはかなりツボでした。
輝ける日々おすすめ度
★★★★☆
本作ほど、放映中から激しく賛否両論が分かれた作品も珍しい。
特に、第1話の素晴らしいアクションで期待したマニア層は、中盤のもどかしい展開の連続に苛立ち、終盤のジブリやガイナックスの露骨なパロディに呆れ果てた。
他にもこのような欠点が指摘できる。
・過剰すぎて笑えないギャグ演出
・ウジウジして決断力のない主人公
・双子が6組という基本設定を活かしていない
・1クール260分の割には質・量とも物足りないストーリー
正直、僕も「駄作!」と断罪して済ませたい。でも、そうできない理由、心にひっかかる何かがこの作品にはあるのだ。
それは、作っている人たち-恐らく若い世代が多いと思うが-が本当にアニメが大好きで、心から楽しんで作っている、という事が伝わるからだ。
大好きだから、やりたい事がありすぎて、詰め込み過ぎてしまう。
大好きだから、言いたい事がありすぎて、空回りしてしまう。
大好きだから、手を抜けなくて力配分を間違ってしまう。
本作からは、そういうどうしようもない不格好さと、一生懸命さが伝わってくる。
それはプロとしては失格なのだろうけど、すでにそういう情熱を失ってしまった年代の自分からは、とても眩しく見えるのだ。
かつて、「パトレイバー」「王立宇宙軍」を見たときに感じたような、学園祭のような祝祭感を思い出した、と言ったら褒めすぎだろうか。
最後に一つ残念だったこと。
オルタナティブ 【alternative】 代替物、代案
という字義のとおり、本作はそもそもテレコム制作の「双恋」と同時に15分づつ放映されるはずだった。
オーソドックスな「双恋」と、アヴァンギャルドな「フタコイ」が相互に作用し、バランスを保つ構成だったはず。それが為されなかったために、前者の凡庸さ、後者の過剰さばかりが突出し、どちらも不満の残る出来になってしまった。勿体ない話ではある。
感想を。おすすめ度
★★★★★
この作品は今までの中で一番感動した作品です。この作品のコンセプト「3人でいることの幸せ」や作中で言ってた「特別じゃないはずのそんな日常の光景」が3人にとって、また、この作品を見ている人にとって幸せだな、と感じさせてくれる作品です。
分からない人には分からないでしょうが分かる人はこの作品を通して何かを感じたと思います。
スゴい
おすすめ度 ★★★★★
私は「双恋」の内容を知らずに友達のすすめでこのアニメを見始めましたが、正直、はじめは「わけわかんねぇ」でした。でも見続けているうちにこの作品の良さがわかってきて、もうこの作品の大ファンです。映像技術の素晴らしさだけでも評価が高いですが、作品の内容も面白いです。この「双樹」の方はこの物語の後半で、内容に変化とゆうか衝撃が訪れます。個人的には「イカファイヤー」の「コレ本当にいいんですか?」って感じの行動(?)とかにすごく笑わせてもらいました。そして新しいエンディングに感動しました、物語の後にあの映像であの歌流れたら泣きます。この「フタコイ」は「双恋」を知っている人も知らない人でも、間違いなく楽しませてくれる作品です。