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フタコイ オルタナティブ DVD-BOX Sara

逢瀬祭
おすすめ度:★★★★★
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野心的な作品だったとは思う。
おすすめ度 ★★★☆☆

箱庭世界のようだった『双恋』が、『フタコイオルタナティブ』として異なる設定で甦った時、ワクワクする期
待感があった。第一話は非常に面白く、一見ヘタレな主人公もやる時はやるカッコイイ奴の筈で、期待に応えて
くれそうな予感はした。白鐘沙羅と双樹は前作出番は少なかったものの、序盤つまらなかった『双恋』が漸く独
自の世界観を掴んだかと感じたのは、この姉妹が登場したあたりからだった。だから彼女たちが今作でフィーチ
ャリングされたのは嬉しく、その他警官や商店街の人達も味ありで、EDは前作に引き続きeufoniusが
担当し「ぼくらの時間」は「柔らかい風の中で」に負けず劣らず本編の世界観を補ういい曲だった。人形アニメ
が採用された点も新鮮で、余韻の残るいいエンディングになっていた。このEDからも想像がつくように、序盤
のというか第一話の荒唐無稽なアクションは作品の本質ではなく、実はもっと情緒的なものが意図されていた。
別物といっても『双恋』の双子たちの「恋」に重きを置いた結果だろうか。そのこと自体はどうこう言う気はな
いけれど、いかんせんハードボイルドに欠けた作風には落胆した。主人公双葉恋太郎のヘタレぶりは感情を表に
出しすぎることで、こちらの感情移入を妨げ正直ウザイという印象が否めなかった。作り手はハードボイルドを
目指したがその概念をはきちがえた結果斯様なモノを生んだという印象で、現代における美意識の変容を示す一
例なのか? また『双恋』がオルタナティブに変わっても箱庭感は継承された。空間的広がりが断続的で現実味
が希薄だった。『双恋』においてそれはマイナス要素にはならなかったが、二子魂川という下町情緒の中に恋太
郎や沙羅、双樹たちの日常を配した今作に関しては、中途半端でアンバランスな世界観を生む原因になった。



ハイクオリティアニメ
おすすめ度 ★★★★★

まず、一話を見てはじめに感じたことは、とにかく動く動く。深夜アニメ、それも地方局でやっていたアニメとは思えないほどです。ネ○まなんてこの足元にも及びません。また、ストーリーについては確かに序盤のハイテンションと、中盤、そして終盤のノリが全く違いますが、話の根幹にある、根っこみたいなものは、すくっとまっすぐ立っていると思います。客に媚びているのではなく、しっかりとした自分達のアニメを魅せてくれたと思います。そういった意味で、大変清々しいです。ぜひ、ご覧になっていない方はお手にとってみては?



これぞ!日本のアニメ
おすすめ度 ★★★★★

このクオリティ!話の展開・無茶苦茶な設定エロとバイオレンスに溢れた実に魅力的な作品!!この作品が良かったのは、主人公が魅力的であったこといろんなドラマや映画のパロディが溢れていたのもまた良い前作では感情のない人形の様だった双子達が、生き生きとしている



レッテルを貼らないと切り捨てることすら容易ではない。異様で、得体の知れない作品
おすすめ度 ★★★★★

骨を取って身をほぐしてお箸でつまんでお口元まで。はいご主人さま召し上がれ――。

柔らかいものだけを食べ続けた結果、作品を咀嚼するアゴのチカラが弱まってしまった昨今の子供たち。
そして、そうした子供たちに向けて口当たりのいい甘ったるいスナック菓子を提供し続ける作り手。
そんなアニメ業界に「オラ、職人の煎餅でも喰らえ」とひとり気を吐く作品です。

それでいて双子の美少女との同居生活、スラップスティックなノリ、お色気、アニパロ……
といった昨今のスナック風味もシッカリ効かせる確信犯的な韜晦ぶり。
これら「風味」を「ものの本質」だと誤認した視聴者はあれよあれよと幻惑され、
どのように作品に対峙すればいいのか判らなくなり、未経験の不安を覚える。
そして「これはスタッフの自己満足作品だ」と吐き捨てることでようやく安心し、作品を見切ることができる
――逆にそんなふうにレッテルを貼らないと切り捨てることすら容易ではない。
異様で、得体の知れない作品です。

オルタナティブとは「選択する」の意。
選択されるのは作品なのか、視聴者なのか。
選ばれれた――あるいは選んだ人間には、この上とない至宝となるでしょう。


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