終末モノではない、恋愛物語です。おすすめ度
★★★★★
アシモフの夜来たるという短編の妙は、初めて夜を体験する人々のパニックであって、二重太陽の潮汐力下での生存の可能性を議論するのはリアリズム追及でも何でもないと思います。最終兵器彼女は、人類の歴史の中の、二人の高校生の、恋愛の始まりから終局までだけを切り取った物語です。物語のリアリズムはその恋愛を際立たせるためだけに必要なのであって、ここで科学的根拠や現実の戦争との比較に爪をたてるのは、物語を楽しむ姿勢からは程遠い行為でしょう。そもそも物語のリアリズムとは、いかに卑近な現実に似せているかという事ではない筈です。この作品に否定的な意見のほとんどが、そこに終始してしまっているのが寂しい。これは戦争モノでも終末モノでもない、恋愛物語です。どこにでもある恋愛や恋人同士の秘密を極端な設定に放り込む事で、闇の中ほど微かな螢の光が際立つように、輝かせているのです。だから、どうしても明らかにしておかなければならないこと以外の事象に関しては、不親切な位に省いてしまってるのは事実でしょう。ラブソングである、とサブタイトルに明記してあるこの物語は、頭ではなく、心で読んで感じて下さい。もうひとつ、大事な事。これは全七巻の読み切りです。
なんというかおすすめ度
★★★★★
41番目のレビューのやつ、そりゃてめーだろタコ!!
何かしらを考えるマンガ
おすすめ度 ★★★★★
1つ上のレビューに対してひとつ。これは萌えマンガではない。そう思う人はアニメを先に見たか、オタク的な先入観から入っている。
見たことない人は何の先入観なしに見るべし。何かを考えるはず。