ほろ苦い。おすすめ度
★★★★★
喜劇、である。
全編を通してずっと。
それなのに、どこかほろ苦い。
「黄金狂時代」とはその点で違う。
どちらもお勧めであることに代わりはない。
が、より味わい深いのはこちらではないか。
貧しさと戦う人々
おすすめ度 ★★★★★
機械化された工場で働く工員のチャーリーは今日もてんてこまい。生産率アップしようと考えた社長が機械のスピードを早める度に奮闘し、休憩しようにもできない。揚げ句の果てには作業をしながら食事をすることが出来る機械を試されてしまう。ネジを締める作業の繰り返しに、とうとうノイローゼになってしまい、工場仲間の鼻をひねったり、社長に油をひっかけたり…。やがて孤児の娘と出会い、彼女と家を持つささやかな願いを持ちます。「そのためになら働くぞ!」と決心するチャーリー。しかし工場は閉鎖され、失業者は増えるばかり。何ともおかしいエピソードの仲にも現状の厳しさが織り込まれています。一見コメディなのですが、チャーリーが警備するデパートに昔の工場仲間が強盗として侵入したり、娘が踊子として働いたり…。冒頭のクレジットの言葉通り、この映画は貧しさと戦う人々の物語なんだなと思わせられます。チャップリンの3番目の妻となるポーレット・ゴダードがかわいいです。