豪華絢爛のラブストーリーおすすめ度
★★★★☆
グウィネス・パルトロウの魅力、満載!男装のグウィネスは、ほっそりした少年といった風情で、中性的な魅力を感じさせます。貴婦人ヴァイオラはとにかく美しい!の一言に尽きます。この作品でグウィネスのファンになった方も多いのではないでしょうか。
ロミオとジュリエットを、シェイクスピア自身の恋に置き換えるという設定が斬新!これがただのラブストーリーで終らず、情熱的な恋をしたことでシェイクスピアがどんどんやる気になって、作品を紡ぎ出していく、というのがスゴイ。恋は人を変えるんですね。2人の会話がそのままロミオとジュリエットの台詞として舞台から放たれるのには、ぞくぞくします。確かに、あんな情熱的な台詞、本当にあんな経験をした人にしか書けないのかもしれませんね。
オスカーで多数の賞を獲得した豪華絢爛のラブストーリーですが、シェイクスピア・ファンはもっと楽しめます!この作品を観た後は、紅茶を片手にシェイクスピアを読んでみましょうか。
概要
第71回アカデミー賞の作品賞、脚本賞、主演女優賞ほか7部門を獲得したロマンティックラブストーリーの傑作。
1593年のロンドン。まだ芝居小屋の座付作家だった若き日のシェイクスピアは、ある日夜会で、裕福な商家の娘ヴァイオラと出会い、一目で恋に落ちる。しかし、実はヴァイオラは芝居好きが高じて、男装してシェイクスピアのお芝居のオーディションに受かっていた女性だった。
現実の恋物語と劇中劇の『ロミオとジュリエット』が、テンポよく交錯していく筋立てがすばらしい。そして自分の主張をもち、行動力があり、慈愛に満ちたヒロインを演じるグウィネス・パルトロウが実に魅力的だ。まるで彼女の全身から恋の高揚感があふれだし、映画のなかで舞っているようである。美術や衣装もすばらしく、映画的醍醐味が堪能できる作品となっている。(星乃つづり)