若き才能を感じさせるスコア群おすすめ度
★★★★★
この映画を見たとき、音楽の素晴らしさに感動して(映画そのものも優れた脚本でしたから)スタッフロールを心待ちにしていたのですが、スティーブン=ウォーベックについては全く知りませんでしたね。
「リトル・ダンサー(ジョン=マッデンつながり)」、「コレリ大尉のマンドリン」などでも後に知られるようになる気鋭の映画音楽家ですが、現時点での彼の最高傑作はこの作品でしょう。
スコアの1つ1つを改めて聴くと強く印象に残る楽曲は少ないかもしれません。しかし楽曲そのもののレベルが高い上に、場面の性格づけや曲調の豊富さを考えると、このサントラは見事な出来栄えです。
最近の映画音楽には重いスコアが使われることが多い気がしますが、こういった映画音楽がもっと増えていけばよいなと!思わせる1枚です。