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なんとなく、クリスタル (新潮文庫)

田中 康夫
おすすめ度:★★★★★
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80年代の時代小説
おすすめ度 ★★★☆☆

プレ・バブル期、日本が享楽的な時代へ突入しようという、楽観的な雰囲気にあふれていた時代が生み出した小説だと言えるでしょう。

田中康夫の真骨頂は、その流麗な文体とウィットに富んだ表現によるエッセイだと言われていますが、その評判を裏切らない程度の作品です。

当時の若者の世界観が「クリスタル」なんだ、という主張は主人公によって露骨すぎるほどに語られ、それがこの作品を小説だと呼べる代物にしている唯一の箇所かと思われます。

あとは、田中康夫がこだわる、セックスにおける女性のエクスタシーの問題もきちんと語られているところが、康夫節の原点だ、と思わせてくれます。

ただ、時代の証言としての資料的価値はあると思われます。

「なんクリ」の東京は今の東京ではありません。「なんクリ」東京はノスタルジーの中にしか存在しないのです。

80年代という時代を考えるには欠かせない必読の書といえましょう。



いまでは当たり前だけれど当時は新鮮だった
おすすめ度 ★★★★★

この本に出てくる女性はいまでは当たり前のライフスタイルだけれど当時としては新鮮だった。最初は軟派な本と馬鹿にしていたけれど自分もある程度収入を得て、都市部の中流以上の生活を送っている女性たちと話す機会が増えるとまさにこの本に出てくる、たゆとうような生活観を感じた。とりたてて明日の心配はしなくてもいいという生活が豊かさということなのだろう。田中康夫氏の功績は日本人に欧米のブランド商品の価値を教えたことである。



ブランド名小説
おすすめ度 ★★★☆☆

田中康夫の講演を聴きに行った後、そういえば・・・と思って読みました。
この小説が発表された当時は小学生だったのでよく知らないまま
ブランド名のいっぱいでてくる小説だっけ・・・・と思っていたら
本当にそのままで予想を裏切らない小説でした。
25年くらい経った今読むとブランドにも少し時代を感じるので言葉遣いなども含めてちょっとコメディにも思えました。
名作という視点で読むとちょっと?マークが飛び交ってしまうと思いますが・・・
小説としては注釈を読みながらストーリーを読むようなつくりになっているので気が散ってしかたなかったのですが、
その反面、このブランドの注釈がいちいちついているところ
しかもいちいち著者の突っ込みがストレートに入っているところが面白いともいえます。
軽いのでさらっと読めますし、注釈を通してエッセイのひとつとしてその時代のある文化の一部分を垣間見ることができるのでは?



1981年という時代
おすすめ度 ★★★★☆

この本がでた1981年は、そういえば「おれたちひょうきん族」が始まった年でもある。いずれも、旧来の(お笑い・文学)秩序に対する違和感、距離感の表明という点で、「革新的」な役割を果たしたんだろう。本書はそういういみで、さまざまなもの、に対して巧みに等しく距離感をとろうとしているところ(そこで脚註が力を発揮している)が面白いし、その計算高さはさすがだとおもう。話がずれすが、本文―脚註という関係は、本文=あくまで万人に、脚註=わかる人はわかれば(笑えば)いい、という二重底の物語を構成するのではないか。たとえば「ケイゾク」「トリック」のようなドラマでは、そうした脚註=つっこみの部分がどんどん肥大化してきている。
「なんクリ」は、「ひょうきん」がそうであるように、(特に映像系だとおもうが)ナラティブの形式をある意味革新したとおもう。相対主義が革新的であり、うとましい全共闘(あるいは転向保守)にたいする抵抗帯として機能した当時においては。しかしいまやこうしたものは、「ひょうきん」がそうであるように支配的なものになってしまった。つまり抵抗ではなく抑圧に転化したのかもしれない。だから「今」の感覚で「なんクリ」に耽溺するのは、マズい。



時代の気分をとらえた名作
おすすめ度 ★★★★★

「名作」なんて書くとバカみたいに見えることは分かっている。
でも、時代をとらえた作品というのは、意外に多くない。

「なんとなく、クリスタル」。
なんて時代の空気をうまく表現したのだろう、と当時感心したことを覚えている。
だけど、今の時代には「クリスタル」な気分はどこにもない。

唯一、この作品が映画化された時の「サウンドトラック」が、
当時の気分に連れて行ってくれる。

このLPをMDに落として、時折、夕陽の輝きの中、都心に車を走らせる。
かけがえのない妻と、子ども達を乗せて。。。
気分はもちろん、「なんとなく、クリスタル」


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杉根英朋 田中康夫 デイトナUSA