情熱的で生涯孤独な三好達治 おすすめ度 ★★★★★
この作品は、初版が確か、1966年頃ですので、知らない人も多いかと 思います。でも、天才詩人、三好達治をとても上手く描写した、名作なので、私は葉子さんのもうひとつの代表作、”父、萩原朔太郎”よりも、こちらの方が、好きです。朔太郎の妹に、妻子を捨てるまで、のめりこむ三好達治と、美しいが、わがままで、詩人に理解のない妹との、心の通わない冷たい結婚生活や、涙もろくて、情熱的で、生涯孤独だった三好達治の知られざる素顔をすばらしい文章力で表現しています。 萩原葉子さん、先日亡くなられましたね。ご冥福をお祈りします。
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