普通に良いよおすすめ度
★★★★★
元旦にリリースされたアルバムの延長での後追いの身ですが…
1曲目からまず良いですよ。
最後まで飽きることなく美メロです。
「ガレージロック」というジャンルについてあまり知識はありませんが音の作りは全体的にノスタルジーですね。
それと、聴いていると何度かオアシスを思い出すことがあると思います。
ですからオアシスファンには割りと自信をもってすすめられるかな。
個人的にはどの曲がどうっていうよりアルバム全体の流れが気に入りました。
病んだ気だるい感じのボーカルが実に表現豊かで素敵ですよ。
ずっと聴き続けられる名盤おすすめ度
★★★★★
00年代のRock界に突如として現れたGarage Rock というジャンルの復活に、01年Is This It?の発表をもって、大きな役割を果たしたStrokes の二年ぶりの音源となったRoom On Fire。このアルバムの発売を今かと待ったのは決して僕だけではないはず。
「Spin」曰く「今年、もっとも期待されているアルバム」であるこのアルバムは、その期待に応えられたと思う。
以前と音楽性は変わらず、さらに冴えるギターリフから彼らの成長ぶりがうかがえる。
個人的に今年買ったアルバムの中で一番の出来であることは疑いの余地もない。
彼らのかしこまったところのない音楽、そして、それと相反する緻密さが上手く表現できていると思います。
二曲目「Reptila」、四曲目「12:51」あたり今のところお気に入りです。
しかし、Strokes の音楽が持つ本来の力はあとでじわじわ効いてくるので、じっくり、聴いて欲しいです。
概要
ザ・ストロークスのセカンド・アルバムとなる本作ほど期待という名の重圧がズッシリとのしかかった作品はめずらしい。異常なまでの注目を浴びて登場するこの『Room On Fire』では、バンドの抱えこんだジレンマが白日の下にさらされる――彼らは前作『Is This It』のような簡潔なアルバムをもう1枚つくるべきか? 前作の勝因となったしなやかなスタイルをフルに発揮しつつ、マンネリ化を避けることはできるのか? そして、ジュリアン・カサブランカスが目指しているものは「醒めたサウンド」であることが周知の事実となった今、彼は我々の予想を心地よく裏切ってくれるだろうか? 結論を言えば、本作は大傑作ではないが、無視できない魅力を持つアルバムであることは間違いない。豊かな才能に恵まれた5人のメンバーたちが、次に何をやるべきか頭を悩ませつつ生み出した作品なのだ。 「You Talk Way Too Much」のような誇大妄想的でレトロな曲は、本作の最悪の部分と言える。彼らは同路線の緻密で魅力的なサウンドをすでに手がけているわけで、どうしても新鮮味のない展開になってしまう。しかしカサブランカスは、バンドを新しい建設的な方向へと少しずつ引っぱっていく。「12:51」は最初こそ貧弱な印象があるが、もの憂い雰囲気がやがてクセになってくるはずだ。一方「Reptilia」は、アルバート・ハモンドJr.とニック・ヴァレンシのギター・プレイが圧巻であり、また茶目っ気を感じさせもする。とにかく執拗(しつよう)なリフとメチャクチャなソロ・プレイのオン・パレードで、このバンドにはもっと伸び伸びとロックする機会があってもよいと思わせる演奏である。そして「Under Control」は、まさしく夢のようだ。もっと具体的に言えば、スミスが「Tracks of My Tears」を演奏している夢のよう、ということになる。
『Room On Fire』は、ザ・ストロークスがありきたりな作風からの脱皮をもくろんだアルバムとして好意的に受け止めるべきだろう。だが彼らは、完全に脱皮するには少しばかり慎重すぎた。勇気を持ちたまえ、君たち。(John Mulvey, Amazon.co.uk)