どこへ行く?おすすめ度
★★★★★
ファーストとセカンドは似通った音楽でした。巨視的に見ると、この2枚をひとくくりにしてファーストと言うことができるでしょう。
そこで、このサードです。
前述の2作はロックの原点へ回帰するためのハシゴと言えます。
たくさんの人間がそこを下って、ストロークスに続いていきました。そして今もそこで右往左往。
しかし2006年の元日、ストロークスはそのハシゴの先にはいませんでした。
彼らはまだ誰もたどり着いたことのない場所(音楽的宇宙)を目指したのだと思います。明らかに空気の違う場所。
そこから見下ろした「地球」の印象をまとめているのが本作なのではないでしょうか。
「Ize Of The World」を聴いて下さい。
過去に偉業をなしとげた人間たちは、その過程で必ず批判を受けています。必ずです。
なぜなら新しいことをしているからです。それは無論、一般人にはワケのわからないことです。
だから今後彼らがどこへ行くつもりなのか、私などには見当もつきません。
きっと回帰の向こうの革新の、そのまた向こうへ行くのでしょう。
そこには恐らくとんでもないものが待っているはずです。期待しましょう。私は何が起こっても、目を背けずに受け止めてみせます。
心臓がドキドキしてくるアルバム。
ハイプだと言った奴は誰だ?おすすめ度
★★★★☆
正直なところ、1枚目と2枚目の時点では全く興味が持てないバンドであった。どう考えてもNMEのハイプだと思っていて、それが先入観となってこのバンドとまともに向き合う事をさせなかった。
しかしこの3枚目を聞いた今は素直に謝りたいと思う。シングルJuiceboxを聞いた時に思わず驚嘆の声があがってしまった、なんてカッコいいんだ、と。PVのセンスも素晴らしいこの骨太なロックンロールはリリース当時の2006年の幕開けとしてあまりにも鮮烈で強烈だった。淫らでボロボロでクール、そしてジュリアン・カサブランカスの声は熱すぎるぐらいにソウルフルだった。
それでもこのアルバムを聴くまで自分はストロークスを何も判っていなかったのだと思う。彼らの魅力はJuiceboxの様なゴリゴリのロックンロールの他、このメロディにあるのだと気がつく。Juiceboxだけを求めていれば肩透かしかもしれないが、RazorbladeやOn the other sideなどその秀逸なメロディは聞いた人の心を離す事はないだろう。
今のストロークス★★★
おすすめ度 ★★★★☆
1stと2ndに比べるとかなりハードになったとゆうか、ジュリアンのボーカルも含めて、雰囲気がかなり変わってます。
ジュリアンが歌い上げてます!
ヴェルヴェッツっぽいストロークスが好きだったので、最初聴いた時は、ん〜…だったのですが、やっぱり、良いです。
今作でも、時々せつなく甘酸っぱいストロークスも健在です★☆★☆★