リメイク、大成功!?おすすめ度
★★★☆☆
いろいろいわれてるがこの作品を通して、オリジナル作品の価値が観てない人に認識され、以前観た人には再確認されるのが本質的な事かと。いくら名作といえど、30年以上経てば認知度は低下するだろうし、ここらでリメイクなどして宣伝する意味は其れなりにあるだろう。事実、この作品よりオリジナル作品の方が今でも売れてるし、ある意味効果はあったといえる。だからこの作品をもって、市川崑云々言うのはオカドチガイかと。今作品もそんなには悪くないが、まぁエアチェックで十分かとも思う。
そりゃあ出来は悪くないけれどおすすめ度
★★★☆☆
本作を観るかぎりではリメイクした理由がさっぱりわからない。市川崑監督は大いなる謎を残していった。
推理ものに興味が湧いてくる作品
おすすめ度 ★★★★☆
今まで犬神家の一族はきちんと見た記憶がなかったせいもあると思うが、面白かった。
全編に感じる何かコミカルな演出は良いのだが、スピード感が無いのでやや緊迫感に欠けるのが残念。演出自体も舞台劇みたいでもうちょっと考えて欲しいなというのもある。
石坂浩二、年なのにがんばって走ってます。チョイ役の三谷幸喜はコミカルさを狙いすぎて不快感。
地方の警察や人間などの礼儀知らずなしゃべり方(金田一耕助含む)など、設定の昭和前半時代を表していて昨今の昭和ブームに対する皮肉を感じます。
面白いけど、もっと面白くできるはずという欲求も感じた。佐清(すけきよ)のマスクはよく出来ているが、昭和時代にあんなマスクは作れないよね。
概要
信州が産んだ製薬王・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残して亡くなった。佐兵衛には母親の違う3人の娘、松子・竹子・梅子がいたが、なぜか遺言状には全財産を佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡すると書かれていた。しかも珠世が財産を受け継ぐことができるのは、松子ら3人の娘たちのそれぞれの息子のいずれかと結婚することが条件だった。早速、珠世を巡って息子たちは争奪戦をくり広げ、ついには殺人事件が巻き起こる。遺言状を預かる法律事務所の依頼を受け、名探偵の金田一耕助は捜査に乗り出すのだが…。
76年に角川映画の第1弾として製作された『犬神家の一族』を市川崑が自らリメイク。だがプロデューサーの指示で、構図からカット割りに至るまで76年版をまんま踏襲。エンディングだけは大きく異なるが、このDVDで手軽に過去の作品が見られる現代で、なにゆえもう1度同じものを作る必要性があったのか、正直、理解できなかった。しかし金田一役の石坂浩二は年齢を感じさせないような役作りをしているし、30年前と同じ役で出演した加藤武と大滝秀治らもやはりいい味を出している。結果的には76年版の偉大さを再認識させることになっている。(横森 文)