+ ターシャム・オルガヌム(第三の思考規範)―世界の謎への鍵 +

ターシャム・オルガヌム(第三の思考規範)―世界の謎への鍵

P.D. ウスペンスキー
おすすめ度:★★★★★
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明晰な「般若」へのアプローチ
おすすめ度 ★★★★★

 般若心経は、「是ノ諸法ハ空相ナリ」と説く。二元性を超えた智慧である無分別智「般若」とは何か。この本によって、正統的仏教の解説以上に、「般若」の驚くべき意味を通常の思考によって捉えられる限りで明らかにするだろう。もとよりこの本の主題は哲学であって、仏教でも「般若」でもない。しかし、その内容を要約するならば、禅の公案集である無門関の第29則「非風非幡」となるだろう。その公案は次のとおりである。
「六祖〔慧能禅師〕はある時、法座を告げる寺の幡が風でバタバタ揺れなびき、それを見た二人の僧が、一人は『幡が動くのだ』と言い、他は『いや、風が動くのだ』と、お互いに言い張って決着が着かないのを見て言った、『風が動くのでもなく、また幡が動くのでもない。あなた方の心が動くのです。』」(以上、岩波文庫「無門関」西村恵信訳注123頁から引用)。
 この本の作者は、この公案について知らなかったであろう。しかし、この本は、修行に基づく特別な能力によらずに、ただ通常の言語と思考を限界まで使用することによって、「般若」を直に表現したこの公案の意味に非常に接近している。少なくともこの本と比較すれば、普通の禅の言語的な解説は稚拙で妄信的にすら思える。
 「般若」、般若心経及び禅について、また神秘哲学について少しでも真剣な関心を持つ人であれば、この本は必読であるといえよう。



ウスペンスキーの最高傑作
おすすめ度 ★★★★★

20世紀はじめにまとめられた本であるために、その後の
理論物理学の成果とは無関係ですが、その当時に得ること
ができた素材でもって「次元」の問題を深めていきます。

単なる次元でなく、存在の次元を問題にしていきます。
見事な構成の中で思考の高まりを伝えて生きます。

ウスペンスキーの最大の主著であることは間違いでしょう。

「新しい宇宙像」はさまざまなアイデアに満ちていても
ターシャム・オルガヌムほどまでは研ぎ澄まされたものに
なっていません。

ターシャム・オルガヌムこそウスペンスキーの最大の成果
です。



“世界の謎への”“鍵”…扉を 開けるのは あなただ。
おすすめ度 ★★★★★

【意識の研究者・探求者&全人類 熟考の書】
1925年.英語版訳本の邦訳版(初版はロシア革命前にロシア語版で刊行)
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“自分(人生)とは なにか?”が 探求のエッセンスならば、それを理解するために トレメンダス!助けになるし…それ以上の “なにか” が含まれている本と感じています。
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第1章 我々は何を知っているのか
「最も難しいのは、我々は何を知っており、何を知らないかを知ることである…略」
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ひとに、何かを 教えている方に 特にお勧めします。
知名度などで 判断なさらずに、ぜひとも 読んで 感じて下さいまし…。

「思・感・動 三人よれば 文殊の知」

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