ウッディ=アレンの転換期おすすめ度
★★★★☆
アレン映画が、「笑えるコメディ」からいわゆる「ベルイマン的」作風へと転換した時期の作品6本がセットになっています。
年代順に並べた最初の3本(「バナナ」「セックスのすべて」「スリーパー」)ではコメディアンとしての(そしてそれ以上ではない)アレンが楽しめます。
後の3本(「アニーホ-ル」「インテリア」「マンハッタン」)は、もっと深刻かつ個人的な悩み/葛藤を含みます。ジャンル映画としての「コメディー」に飽き足らず、「芸術」を入れ始めたわけです。
佳作ぞろいで、見てがっかりする程度のものは含まれていません。
また、どれも単品でDVDが出ていますが(2004年12月6日現在)、新品で購入すると1本4、000円くらいしますので6本で20、000円強の価格は比較的お値打ち感があります。
特に、最近のアレン作品しか観ていない方には初期のコメディー3作品がある種の衝撃をあたえるのではないでしょうか。
現在の洗練された作風とは全く違った視覚的ギャグの氾濫するコメディーです。アレン演じるダメ男の必死さにもかなり笑えました。
ただし、笑えなかった冗談もかなりあります。
この3本を観ると「アニーホール」への転換がアレンにとって大きな挑戦だったことがわかりました。
本当は「スリーパー」と「アニ-ホ-ル」との間に「ウディ=アレンの愛と死」という作品があります。
このセットに含まれていたら、もっとコンセプトに沿ったものになったと思います。
最近の映画を観てファンになった方へはご購入をお薦めします。
2万円がちょっと高すぎると思うなら、初期の3作品のうちどれか1つを単品で購入してみて下さい。
(「アニ-ホール」以降の作品は比較的容易にレンタルショップで発見できます。)
作品の選考に?だけどおすすめ度
★★★★★
ウディ・アレンの初期の作品は、小難しくない、素直に笑える作品が多いので、笑いに飢えている人にお奨めです。それにしても「マンハッタン」や「インテリア」より、「ウディ・アレンの愛と死」や「何かいいことないか子猫ちゃん」を入れてほしかった・・・。
「カイロの紫のバラ」おすすめ度
★★★★☆
VIDEO、DVDを捜しています。もうメーカーさんでは廃盤になっており、出回っている分しかないようです・・・なにか有力な情報がございましたら教えてくださいませ。
悩みどころおすすめ度
★★★☆☆
「カメレオンマン」が入ってたら絶対買うんですけどね。
ウディ・アレンの原点おすすめ度
★★★☆☆
今も数々の映画を撮りつづけているウディであるが、この6作品はウディ・アレンの原点とも呼べる作品で必見の価値ありです!
「マンハッタン」はニューヨークを愛するウディらしく、美しいニューヨークの姿と、ジャズの調べが凄くマッチして素晴らしいの一言につきます、また彼が監督した映画に有名スターが数多く出演しているのも見逃せません、一例として「ウディ・アレンのバナナ」には、デビュー当初のスタローンがちんぴら役で出ていてこれがまた若い!!そして「スリーパー」「ウディ・アレンの誰でも(省略)SEXのすべてについて教えましょう」は文句無しに笑えるコメディです。