概要
セスはロサンゼルス一帯を受けもつ、かいがいしい天使だ。下界の住人をいたわりながら、彼らの苦悩を和らげるのが仕事である。その天使のセスが、1人の女性マギーに恋をした。セスはその恋のため、人間になろうとする。 ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』を、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンの主役でリメイク。「みごとなできばえ」とヴェンダースをうならせた作品だ。天使と人間の、ピュアで悲しい恋を描く。もどかしいほど不器用で、まっすぐなセスの愛。だが割りきった恋愛を求めてきた女性マギーには、とても鮮烈だった。 全編を情感豊かに彩る、アラニス・モリセット、U2、ピーター・ガブリエルらが提供した楽曲が聴きものだ。モリセットは映画を見て感動し、主題歌を一晩で書きあげたという。(アルジオン北村)
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