神殿のBGMが名曲おすすめ度
★★★★☆
神殿と大神殿のBGMが秀逸なことで知られている作品です。
ゼルダシリーズとは別なゲームのBGMにも引用されているそうです。
神殿は神聖な感じが良く表現できています。
各神殿のボスモンスターは、醜くて汚らわしい怪物ではなく、聖なる守護者のような雰囲気があります。
逆に洞窟は、じめじめとした感じが表現できています。
これは、色彩の使い方が上手だからだと思います。
神殿はまるで大理石のような灰白色、洞窟は茶色を基調色にしています。
最後の大神殿では、クライマックスの高鳴りを予感させるような、専用のBGMが流れます。
大神殿の基調色は黄金色で、神々しい雰囲気を醸し出しています。
フォッカー(鳥の騎士)、ボルバ(大神殿のボス)は、いかにも神の使い(または神そのもの)、といった風格があります。
そして、最後の敵は、己自身の、影。
画面は突如、心を不安にさせるような紫と黒の二色構成に変貌します。
それまでが黄金色だったので、この色彩の劇的な変化の使い方は見事です。
禍々しいBGMと共に狂ったように剣を繰り出して来る影。
邪悪な感じが非常に良く表現できています。
本作はゼルダシリーズの最後の時代とされているので、永きに渡るリンクの戦いの最後の敵は、ガノンではなく、自分の邪心、ということになります。
このことは何事かを象徴しているようで、大変に興味深いです。
目覚める初代ゼルダ姫。
静かに下りるカーテン。
そっと歩み寄るリンクとゼルダ。
リンクの最後の戦いは、こうして幕を閉じたのです。
ゼルダの古典その2おすすめ度
★★★★☆
ゼルダの伝説2作目はシリーズ唯一の横スクロールアクション。これと第1作を遊んでみると、いかに最近のゲームが親切に作られているかが分かる。それぐらい謎解きもアクションも不親切で、高難度(特に最終面の大神殿の敵はまともに戦っていられない)。物語も設定があるだけで、後は各自の想像力で補って下さい、という感じ。グラフィックの質にこだわらず、ゲームにやり応えを求める人にはオススメ。当時にしては洒落たエンディング。別に本作のリメイクじゃなくていいから、DSかWiiで『進化した横スクロールアクションのゼルダ』を是非遊んでみたい。
唯一の横スクロールおすすめ度
★★★★☆
攻略本ナシではクリアーはほぼ無理だと思う。
アクション的難易度はちょうどいいと思います。
最後の神殿は迷う迷う。
それにレベルは均等に上げないといけないのよね~
ご利用は計画的におすすめ度
★★★★☆
初期のディスクシステムソフトには異色のソフトが多いけど、これはその筆頭でしょう。
ただレベルを上げればいいというシステムではなく、均等にレベルを上げる計画性が必要となります。
そのお陰で何度辛い思いをしたことか・・・。それも今ではいい思い出ですけれどね。
そして当時は最後の敵に驚いた記憶が・・・。
なかなか上手くならないけど…でもやればやるほど奥が深いおすすめ度
★★★★☆
『ゼルダ』シリーズは毎回頭脳労働を強いられるゲーム(だと思う)なのだが
アクションの要素が強い本作までアタマを使うゲームとは、任天堂もなかなかやるなぁ…。
アクションの要素が強いとはいえ、マリオシリーズのように
ただ敵に突っ込んで踏みつければいいという、そんなことが全然通用しないからだ。
敵に斬りかかる一つにしても、コツを覚えてしまえば簡単に倒せるのだが
マリオシリーズのように、パターンで敵が動いているわけでもないから
敵の動きが予測できず、結果的にダメージを受けつづけることもしばしば。
しかも、レベルが低いうちは、何回も斬りつけないと倒せない敵が多いから
敵を倒すのに一苦労。
しかも、手早く、なおかつ冷静に対処しないと、すぐ殺られてしまう。
この時点で挫折する人も多いのではないか?
しかも、このゲーム特有のレベルアップシステムが、このゲームの難しさを助長している。
アタック5、マジック4、ライフ5とレベルを上げていっても
自キャラが全滅してゲームオーバーになれば、そこまでの苦労は水の泡。
レベルは一番低いレベルに合わせられ、経験値も0からやり直し。
というわけで、効率よくゲームを進行させていくには
今日はレベル上げを集中してやって、明日は神殿を攻略しよう、という
計画性も重要になってくる。
さらに、段差を利用して、敵の攻撃をかわしたり攻撃したり、上突きを出した後に下突きを出したりなど
このゲームの奥深さは数知れず。
これをどこまで理解できるかで、このゲームの面白味は随分と変わってしまう。
ゲームシステムをよく理解すれば、改めてこのゲームをやった価値というものが見えてくるはず。
そして、幾多もの修羅場を超えてラスボスと戦う時、あっ!と驚くことになるだろう。
自分も、ラスボスを倒したときは感慨深いものがあった。
「自分の『負』の部分に打ち勝つ」…ウム…
概要
大好評の「ファミコンミニ」シリーズ第25作目となる本作品は『ゼルダの伝説』シリーズ第2弾であり、シリーズ唯一の横スクロール型アクションゲームだ。壮大なストーリーや謎解きはやはりゼルダの名に恥じない。
前作「ゼルダの伝説1」から数年後が舞台となっており、魔法をかけられ永遠に眠り続けるゼルダ姫を救うために主人公リンクが再び冒険へ旅立つという設定。ハイラルの大地にある6つの神殿に置かれた石像にクリスタルをはめていくことになる。
前作の「ゼルダの伝説1」はトップビューであったため、リンクの全身がとらえにくかった。しかし本作では横スクロールさせることでリンクの動きと剣さばきが明確にわかるようになった。分岐するマップ、さまざまなアイテム、そして謎とゼルダ本来の持つゲーム性の高さはファミコンミニとなっても色あせることはない。(樋口浩二)