椎名先生が高らかに復活しました!おすすめ度
★★★★☆
1・2巻同時発売に合わせて読みました。
椎名先生、しばらく低迷されていたと思っていたのですが、見事に復活したと言っていいのではないでしょうか。
物語の導入部が「パトレイバー」と似ていますね。「超能力者による犯罪が増加していた・・・」と「レイバーによる犯罪が増加していた・・・」と。で、対抗するための特殊機関が設立されるわけです。
しかし、こちらは機械の「レイバー」と異なり当事者は「人間」です。しかも10歳の少女が3人。
彼女たちは望みもしないのに「特殊な能力」を持ってしまったために普通の子供と同じ生活は送れず、親や家族からの愛情もまともに受けられないため性格もどこか屈折したものになってしまいます。
その3人の「お目付け役」の主人公・・・なんですが、頭のいいエリートと思いきや、実は彼女たちと「同じ立場」の先輩で、普通に生活出来ない辛さを実体験として理解出来ることから「彼女たちの理解者」としても期待されての配属。様々な事件を通じて、3人が心を開いていくストーリーに期待が持てます。
最初に最終目的ともなりそうな「事件」が起こることも「予知」されましたし。連載がしっかり続いてくれることを期待します。
椎名作品に最もマッチするチカラそれは「超能力」!おすすめ度
★★★★☆
★特徴★
「ゴーストスイーパー美神極楽大作戦」 でお馴染み、椎名高志先生の超能力マンガです。「美神」は霊的な力というフィクションと科学的観点を駆使し、非常にマニアック且つリアリティの感じられる作品に仕上がっていましたが、要はその別バージョンです。「霊的な力」⇒「超能力」ってワケですね。超能力が当たり前に存在する世界(現代日本的国家)での、あまりに強力な超能力をもった3人の少女と、その監督官である青年を描いたお話です。変にインテリな展開や、作家生命を張った高度なギャグは勿論健在。それに加え、思春期になりかけの少女の心情がイキイキと描かれている点も見逃せません。
★よいと思った点★
コメディタッチながらも扱っているテーマはデリケートです。超能力者と非超能力者の対立や和解、様々な活動団体などがいちいち本格的で、いかにも「本当にありそう」な世界観を演出しています。椎名先生がイマイチ苦手であった「設定の掘り下げ」が積極的かつ効果的に行なわれているのも好印象。これであとおキヌちゃんが出演してれば先生の最高傑作間違いなしなんですが。
★よくないと思った点★
よく練られているんですが、練りすぎて収拾がつかなくなることがチラホラ。一部の登場人物の個性が(悪い意味で)アクが強く、食傷気味になることもあるかも。そこが椎名先生の味っちゃ味なんですけどね。でなきゃ横島は生まれなかったでしょう。
こんなにおもしろいのにー。おすすめ度
★★★★★
素晴らしい作品だと思いますが、本誌の方では最後尾あたりの掲載が多いのが気掛かりですね。犬とか探偵なんかより断然おもしろいです。もっと日の目を見てもいい作品。
椎名ファンなら買うべし、って言うか買え!
おすすめ度 ★★★★★
『GS美神極楽大作戦!』がアニメでやっていた時からファンでした。物語は何処にでもいる小学生の薫・志穂・葵の三人娘が、一朝事あらば超能力研究開発機関『バベル』に所属する最高LVの特務エスパー・チルドレンとして大活躍するサイキックアクションコメディーです。単に迫力ある戦闘シーンやギャグが満載していると言うだけで無く、肝心なESPに関する事柄も調べてあり、読むと自分が賢くなった風に思います。また、三人娘が自分達の持つ力(薫はサイコキノ、志穂はサイコメトリー、葵はテレポート)について其々悩みながらも前に進む姿勢には共感を覚えました。最後になりますが、是非是非アニメ化を。