映像特典がおすすめ度
★★★★★
とても良かったです。いつものピクチャードラマは最後は非常に上手くまとめてあり、本編に負けじ劣らずの出来栄えで、思わず見入ってしまいました。
もうひとつの映像特典も、DVD特典として扱うのは非常にもったいない程で、TV本放送にて最終話と共に流して欲しかったと思える程の出来栄えです。是非ともDVDで観て頂きたい映像作品に仕上がっております。
本編シナリオに関しても、この巻も秀作揃いです。一話から全話通して見ますと私的には時折中だるみ的なところありましたが、どれも心にしんみり来るものがあり非常に良かったです。何よりヒロイン「空」の心の成長がしっかり描けており、とても秀作です。
最初の頃は「捕らえどころの無い作品なのかな?」と思われるところもあったのですが、気が付くと捕らえどころ満載で作品世界に自然に引き込まれてしまっていた、というスケブマジックがこの作品には存在します。
青春・仲間。そんな言葉が自然に溢れて来ます。
学生を当の昔に卒業し、社会で揉まれて疲れた心を学生時代の思い出にトリップしてくれる作品です。
あ、この巻ではみなもッチの制服姿も拝見できますしぃ(^_^)
いいんじゃないマイペースでも
おすすめ度 ★★★★☆
マッグガーデン刊・月刊コミックブレイド連載/小箱とたん原作
「スケッチブック〜full color`s〜」TVアニメ第11〜最終話を収録したDVD6巻です。
ある町の高校を舞台に日常風景を切り取ったようなゆったりはんなり進む
穏やかでとっても平和でちょっと楽しく癒される作品です。
「カレイドスター」の平池芳正&佐藤順一コンビが丁寧に作りこみ、
とても良い色を描き出しています。
(総合7.33/10点)
Page.11「風邪の日と、ねこねこpart3」★★★★☆8/10点
ねこさんが絡むと一段と面白くなるのね。この作品は。
風邪でお休みの空はさておき、人間との会話を成立し、賞味期限内のエサ確保を
目指した猫対策会議のズレ具合に終始ニヤニヤ。だから文字書け!文字を(笑)
猫視点での人間世界を揶揄するような笑いとボケ満載で、最後まで朗らかな高揚感で包んでくれます。
Page.12「スケッチブックの日」★★★☆☆5/10点
めずらしく繁華街が舞台。野山に囲まれていなくても展開は急がず慌てず
のんびりまったり。画材屋さんの出会いから美術部へ帰着する意外な人との繋がり
の温かさにゆるり。劇的な展開なんぞは皆無ゆえ退屈ともいえますが、
近代的な風景でも作風が全く変わらず、常時マイペースなのがとても印象的でした
Page.13「ひとりぼっちの美術部」(終)★★★★★9/10点
感動や興奮など評価の高水準となりうる要素を完全に廃しながらも、
梶原空中心の観察日記、日常風景をさらりと描いた完成度の高さに魅了されます
キャンパスの白地にみんながぽつりぽつりと現れ、色を灯していく温かさや、
マイペースからもう一歩踏み込んだ姿をそれとなく、わかりやすく描いた
最後の交差点の場面が印象的でした。和みを研ぎ澄ました丁寧なエピローグです
EDでかかるラストソング「たんぽぽ水車」にも癒されます。いいねぇ〜
概要
小箱とたんの人気4コマ漫画を原作に、無口で人見知り、そして猫と絵を描くのが好きな梶原空(花澤香菜)とその仲間たちの姿をほんわかと描く青春TVアニメーション・シリーズのDVD第6弾。Page.11「風邪の日と、ねこねこpart.3」風邪を引いて寝込みながらも猫への餌やりを忘れない空。しかしそれは猫にとって逆に脅威となり……。Page.12「スケッチブックの日」街へ遊びに繰り出した美術部の面々。空とケイト(後藤邑子)は妹へのプレゼントを選んでいる青年にスケッチブックを提案する。空もまた幼い頃、スケッチブックをめぐる弟の青(大原さやか)との思い出があった……。Page.13(最終回)「ひとりぼっちの美術部」まだ七分咲きなのに春日野先生(広橋涼)の強制でお花見に興じさせられる美術部の面々。それからまもなくして桜が満開になった頃、部室の中で空はひとりスケッチを始める……。全編にわたってドラマチックな出来事などほぼ皆無のまま、何気ない日常のみを温かく描き得た秀作。とにもかくにもさりげなく、気負いもてらいもない素直なタッチに好感度は高まるばかりであった。(増當竜也)