将、参謀の役割、使命とは?おすすめ度
★★★★☆
トップリーダー(将)とブレーン(参謀)の役割、使命とは?について歴史人物のエピソードを出しながら紹介している。「井の中の蛙」になってはダメで、その地域のせまい場所のみに捉われる事なく、地域の外、国の内外にも耳を立て、目を大きく横に開く事が重要である。それには、物事を知ろうとする「好奇心」が必要。
部下の動機付け(モチベーション)の3条件
・自分は何の為にこの仕事をしているのか?(目的の把握)
・自分の仕事はどれだけ組織あるいは社会に貢献したか?(貢献度の認識)
・自分の仕事に対し、組織はどういう評価してくれたか?(公正な評価)
また、あらゆる仕事の手順として、
1、情報収集 2、情報分析 3、問題抽出 4、考察 5、問題解決策 6、決断 7、実行
将は6、決断に重きが置かれる。参謀は1〜5に重きが置かれる。リーダは働き手の気づかない潜在能力を気づかせる火付け役になる事が求めれれている。働き手一人一人の自己開発のキッカケを与える事が現在求められるリーダシップである。本書は身近な歴史人物のエピソードを通して解説するので非常に面白く読める。
題名と内容が合致しないのが惜しい
おすすめ度 ★★★☆☆
童門冬二の人気ある歴史モノ。いつも通り「歴史的逸話」による教訓がタメになる。
・・・のだが、この本を読んで「私は将の器? 参謀の器?」を見極めたい人には(言い難いのだが)不向きな本である。「読んでタメになる」のと「私はどちらのタイプかを見極める」には相当な「差」があるからだ。
「読み物」としては童門氏の水準を維持している本だが、タイトル通りには期待できない。「タイトル付け」にもう1配慮ほしかった本である。