市川実和子!素晴らしい!おすすめ度
★★★★★
とにかく実和子が素晴らしい!
あけすけで神秘的、淫靡で清純、下種で高貴、・・・等、相対立する
ものを体現している彼女は素晴らしい女優だ。
江口の上にのって誘うときの奔放な彼女、見舞いに行ってベッドに寄り添う時の可憐な顔、ゴミダメに身を隠す少しオドロオドロしい顔、江口に抱かれるときのどこにでもいそうな女の子、ラストの崇高な彼女・・・。ボクは彼女の出ているシーンだけを何度見たことか。
市川実和子を観るだけでもこの映画観るべし、買うべし!
こわい…
おすすめ度 ★★★☆☆
ドラマとは違い、かなりグロい(しかもエロい)です。最初の殺人現場のシーンで早くも『…ゲッ』となります。人間の弱さとか隙が、自らを滅ぼしていく感じが恐怖として描かれていて、一度ハマると、なかなか抜けだせない世界を持っている、後引くタイプの映画だと思いました。
ただ、最後までグロさが続くので御注意を!!
概要
テレビ朝日系のテレビドラマと同時進行のタイアップ企画によるサスペンス・ホラー。脚本・監督はテレビの脚本演出も手がけた飯田譲治。脳みそが抜き取られて料理されるという異常な連続殺人事件が発生した。脳みそを食べる「怪物」を追う刑事(江口洋介)は、犯人は失踪した女子大生ではないかと疑う。しかし、彼女もまた脳みそのない変死体で発見される。そして、また次の事件が…。
悪意の伝染という意味では黒沢 清監督の『CURE』にも通じるものがあるが、「怪物」の恐怖を心理的ではなく即物的に描いていくあたりが、『らせん』の飯田監督らしいところ。観察医の柄本明、先輩刑事の原田芳雄の存在感は当然のこと、刑事を愛するキャバクラ嬢の市川実和子の熱演は特筆ものだ。(堤 昌司)