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真夜中に唄う島―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)

朝山 蜻一
おすすめ度:★★★★★
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衝撃の幻想短編集
おすすめ度 ★★★★☆

 本書は約40年前の絶版作品の復刻版で、幻想的な短編集です。中でも印象的なのは、最初に収録されている表題作の「真夜中に唄う島」。愚連隊の5人が新宿でホステスを輪姦するが、そのホステスは何者かに殺害され、死体は店のカウンターの上に投げ捨てられ、容疑をかけられた5人と、別の店に勤めるホステスの計6人は、銀座で富士一郎と名乗る男から太陽島と呼ばれる島へ渡ることを勧められ、その島に身を隠すことに。その島は一切の自由が認められる島で、食生活、性、媚薬なと全てが保証され、実際に訪れた太陽島は想像を超えた異質な文明社会だった。そこは島での着衣は認められず、全裸で生活することを強いられ、男女が性交を求めれば拒むことはできず、誰もが愛欲の世界へと耽っていった。しかし!!島で起きる殺人事件、そして破滅へと至る惨劇のラストと、とにかく衝撃的な作品でもありました。


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