生と自由への執念、希望と絶望、あがき、閉鎖状況からの脱出 おすすめ度 ★★★★★
小説「フェニックス号飛行」の映画化だが、65年作にしては古びてはいない。なぜなら世間と切り離された閉鎖状況で描かれた普遍的な人間ドラマと脱出の物語であるから。ジェームス・スチュワート、アーネスト・ボーグナインなど名優らの名演があることも、その理由の一つだろう。不粋なのであまり詳しく書けないが、アクシデントから砂漠に不時着したプロペラ旅客機、乗客らのサバイバルと自由への模索を描いた物語である。特に見どころは飛行機を設計していたとのたまうドイツ人技師の職業が明らかになるくだり。希望と絶望が見事なコントラストで描かれるのであります。
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