妖怪大戦争観にいったらこの白黒映画が同時上映。小学1年の僕にしっかりとトラウマを与えてくれました。何が怖いってすべてです。世界観、モノクロ、お話すべてが計算外の怖さでした。ウメズ漫画の映像化ではコレを超えるものはまだありません。
カン子ちゃ〜ん!外伝おすすめ度
★★★★★
梅図かずお原作の恐怖漫画を映画化した“蛇娘と白髪魔”は特撮妖怪映画や怪談時代劇とは一味違った“少女恐怖漫画”独特の“こわ〜い”感じをよく表現しています。白髪魔の面なんて梅図漫画の雰囲気がよく出ています。
この商品の特典映像について、梅図氏の書き下ろしイラストギャラリーと撮影風景写真、劇場予告編等は貴重なものだと思います。キャスト・スタッフ紹介は湯浅監督と梅図氏のみプロフィール付きで、他の人は名前と役柄の表記だけです。みうらじゅん氏の解説も有ります。PRの為か大映特撮映画解説と“宇宙人東京に現わる〜鯨神〜透明剣士”三作の予告編が収録されています。
封入特典はポスカ1枚。ライナー・ノーツは1枚の紙を三等分に折って6ページ分。解説の中で松井八知栄さんの役名を間違えてます。
この作品の評価とは別の話ですが、やはりこの作品の為に松井八知栄さんがTV“河童の三平”を途中降板したのが残念です。“河童のカン子ちゃん”可愛いいですよね!
部屋を真っ暗にして『楳図漫画・映画mixヴァージョン』に浸ってください!
おすすめ度 ★★★★☆
あらゆる楳図漫画映像化作品の内、記念すべき第1作目にしてナンバーワンに評したいのがこの作品。
「赤んぼう少女」をベースに、「ママが怖い」「ミイラ先生」「紅グモ」他などをミックスした映画だけのオリジナルストーリー。
言い表せば、『楳図漫画・映画mixヴァージョン』という感じでしょうか?
楳図先生本人もチョイ役で出演されています。
1968年公開作品。
この映画は後に楳図先生の手によって漫画化もされており、漫画⇒映画⇒漫画 という経緯を持つ異色作。
(その経緯は封入のライナーノーツに書かれています)
モノクロの画面は、楳図漫画の原稿をそのままフィルムに焼け付けたような感じで雰囲気バッチリ!
今のホラー映画のように派手な見せ場や特撮は無いが、そのチープさが逆に怖さと不気味さを倍増させてます。
初期の楳図怪奇漫画が好きだという方はぜひ観て下さい。
この作品は過去にビデオソフト化されているが、今回のDVD化にあたりリマスターされ、かなり映像の綺麗さもUPしています。
劇場予告はこのDVDが初収録で、楳図ファンは映像特典のギャラリーが必見です!
公開当時に楳図先生が描き下ろされた、単行本などにも載っていない『蛇娘と白髪魔』のイラストが数点収録されてます!!
パッケージシュリンクに貼られた『UMEZZ!50』のシールに描かれた、へび少女のイラストも(感涙)
DVDの内容には大変満足しましたが、ジャケットデザインがあまり好きではないのでこの★の数にしました。
ちなみにこの映画の同時上映は、なななんと!『妖怪大戦争(大映版)』。
当時の子供はこんな名作映画を2本立ててで観られて、なんて幸せだったのだろう(笑)
そしてこの『蛇娘と白髪魔』の次に予定されていたのは、実写版の『猫目小僧』だったらしいです。
あの当時に作られた猫目小僧がどんなだったか、それも観たかったですね!