久々の愛聴盤。おすすめ度
★★★★★
歌唱力という点では、彼女の上はいくらでもいるでしょう。
彼女のすごいところは、声を作らずまっすぐメロディに乗せるだけで
ちゃんと「歌」として成立してしまう地声の良さに尽きます。
技巧にたのむ若手歌手というのは、往々にして年齢以上に大人びて見えるもの。
対する彼女のナチュラル・ボイスには年齢相応の可憐さがあります。
まさに生まれついてのアイドル歌手と言うべきでしょう。
また技巧が高くないとは言え最低限のラインはしっかりクリアしています。
音痴の子に無理やり歌わせて面白がるという、一昔前の悪趣味なアイドル・ソングとは全くの別物。
狙いすぎの感もあったシングル曲も、アルバムで聴くと純粋に曲の良さだけ耳に入るのが不思議です。
ラストは卒業シーズンを彷彿とさせる別れの曲。穏やかな曲調が余計に切なさを誘います。
これを聴きながら、まさしく「stay」――時よ止まれと念じてしまうのは私だけでしょうか。
元気な曲、コミカルな曲から切ない曲までバランスの取れた楽曲と、心にまっすぐ届く素直な歌声。
アイドルグッズとしてではなく、純粋に音楽作品として素晴らしい出来だと思います。
もう最高!
おすすめ度 ★★★★★
最高のファースト・アルバムになったのではないでしょうか?
聴き込める曲ばかり。
中の写真や、歌詞カード、装丁、おまけのカードも
満足行く仕上がりになってると思います。
里穂ちゃんのファンの人もそうでない人も、楽しめるアルバムだと思います。