「闇の力」で築く絶望と破滅のユートピアを絶対に許すな! さらば!ふしぎ星の☆ふたご姫 ブラッククリスタルキング最期の日 おすすめ度 ★★★★★
ビビンが通っていたブラック学園・学園長も、影で操っていた「黒幕」にとっては使い捨ての駒にすぎなかった。そしてプリンセス・グレイスでも完全壊滅できなかった「黒幕」に、ふたご姫は果敢に最後の戦いに挑む。
このままでは、宇宙の生命が危ない!果たしてふたご姫の前に待っているのは、暗黒の恐怖政治に支配された「絶望」の管理社会か?それとも、光ある未来の「希望」の自由か?
2年続いたシリーズの総決算として、最終章はサスペンスフルかつ壮大に描かれている。
一部に唐突的な描写もあるが、それらもキチンと無印の設定を逆手に活かした「計算演出」的な部分があった。
また最終回でも『 Gyu!』の初期設定を活かしたくだりにもニンマリものだが、無印時代を知っている方なら唐突なミルロの行動にもニンマリものだろう。それは、無印ではやらなかった感動的な「今ではめったにやらなくなった往年の「黄金パターン」へのオマージュ」へと導いていく。
そしてロイヤルワンダー学園長の正体もさることながら{「ある人物」と思っていたら絶対に裏切られる!}、元凶の一つだった怪人のオチにも「最初からこうすべきだった」という解決策を講じている点も好感が持てた。
「有終の美」という点でも、見応えのある最終章といえよう。
古くプリンセス・グレイスの時代から続いた長き戦いは、ついにその幕が閉じた。だが、もし宇宙に危機が訪れた時にふたご姫は「ゆるゆる〜っ」と現れるのかもしれない。
ありがとう。そして、さらば。愛しの「ふしぎ星の☆ふたご姫」・・・。
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