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蕁麻の家 (講談社文芸文庫) |
幼少期、自分は苦労したきたという簡単に語るのはあてにならないと思う。子どもは生活状況を選べないので、それを語るのは、生まれた家庭の事情をさらすということでもある。だから本当に壮絶な体験があった場合、肉親への非難や家の恥を語るのでかなりの覚悟がいるということだ。 曽野綾子は自分は苦痛に一人で耐えてまきわりも自分でできるというが、良家の出身で、たまたまそうなったという安全地帯に自分をおく。苦労でなかったとは思わないが、通常の範囲に収まっている上、時代差を考慮せず自分の経験を自慢や教訓として語る人は信頼ならない。萩原葉子にはなんの押し付けがましさもないし、彼女の体験の前では曽野は黙るしかないだだろう。そもそも、本当に傷ついたことを語るのはそれなりの時間と濾過が必要だろう。この本は後年に書かれているようだ。 「この都会を愛するのはよいこと」とうたった朔太郎は個人のエゴに基づく家のしがらみや因習、また自分の娘に起こっていることも本当は誰よりも見通していたはずだ。詩人は世界の外にいるが、誰よりも鋭く全てを知っている。もちろん詩人にもいろんなタイプがあり、室生犀星は生活上でも常識的な家庭人としてこの本の主人公がうらやんでいる箇所もある。しかし朔太郎は詩人の典型として認識は天才で生活には無能力者であったとされている。詩人の栄光と不幸があり、葉子はその不幸を担ってしまった印象を受ける。 |
天上の花―三好達治抄 (講談社文芸文庫) |
この作品は、初版が確か、1966年頃ですので、知らない人も多いかと 思います。でも、天才詩人、三好達治をとても上手く描写した、名作なので、私は葉子さんのもうひとつの代表作、”父、萩原朔太郎”よりも、こちらの方が、好きです。朔太郎の妹に、妻子を捨てるまで、のめりこむ三好達治と、美しいが、わがままで、詩人に理解のない妹との、心の通わない冷たい結婚生活や、涙もろくて、情熱的で、生涯孤独だった三好達治の知られざる素顔をすばらしい文章力で表現しています。 萩原葉子さん、先日亡くなられましたね。ご冥福をお祈りします。 |
もしもこんな 萩原葉子 がいたら・・・
大阪を中心に活動している 萩原葉子は「プールやビーチで普通に遊んでいる感じになっている。自然体の自分を見てほしい」とPR。
ドラマ内のセリフをポーズ付きで決めると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。
これからもますますの活躍が楽しみですね(^^ゞ
『 ケンカのいいところは、仲直りができることね。 』( ジャイアンツ[映画] )
なんのこっちゃわからんがな^^;
萩原朔美さんのお母さまは萩原葉子さんです
萩原朔美さんは作家の萩原葉子さんの息子さんです。萩原朔美さんの名前を信濃毎日新聞で見たとき、すごく懐かしさを感じました。 萩原葉子さんは私の母と小学校の同級生でした。母から萩原葉子さんのことはよく聞いていました。 ...
『蕁麻の家』 萩原 葉子 (著)
親族は身心憔悴の「私」の除籍を死の床の父に迫る。 『父・萩原朔太郎』で文壇的出発をした著者が、 青春の日の孤独と挫折の暗部を凄絶な苦闘の果てに毅然と描き切った自伝的長篇小説、3部作の第1作。女流文学賞受賞。 萩原 葉子-Wikipedia.
『朔太郎とおだまきの花』 萩原 葉子 (著)
父上、ごめんなさい。聞いてもらいたかった母のことは、これで終わりです—これまで決して触れようとはしなかった父・朔太郎の詩を娘の立場から解き明かすために、突然の死の直前まで加筆を続けた遺作、 緊急出版。 萩原 葉子-Wikipedia.
『輪廻の暦』 萩原 葉子 (著)
こんどは母のわがままと気紛れに翻弄され、 執筆時間を奪われる日々が始まる——。 凄絶な苦闘の半生を毅然と描き切った自伝的長篇3部作「蕁麻の家」「閉ざされた庭」につづく完結篇である。 萩原 葉子-Wikipedia.
『閉ざされた庭』 萩原 葉子 (著)
初めの日から「真面目な人」のはずの夫と行き違う。 互いに傷つけあい、ささくれ立った年月の末、不妊手術をし、 戦後に離婚、自立するまでのアパート「木馬館」での生活。 「蕁麻の家」に続く、自伝的長篇3部作の第2篇。 萩原 葉子-Wikipedia.
萩原葉子
父に萩原朔太郎を持ち、作家としてデビューした萩原葉子の自伝的小説。萩原葉子の名を知らなくとも、詩人・朔太郎の名前はご存じの方も多いと思う。文壇で注目を集めていた朔太郎が、家庭では、何とも頼りのない、イライラさせられるほど情けない父親で ...
萩原葉子
-1701843219. ERO BODY ハメ撮り スタイル EXTRA 4時間. 若奥様の濡れ濡れクッキング教室. 閉ざされた庭 (講談社文芸文庫). 輪廻の暦 (講談社文芸文庫). 花笑み,天上の花 (新 潮文庫 は 5-2). オススメ・スポンサーサイト: BODY | スタイル | 教室 ...
バカのための読書術 (ちくま新書)/小谷野 敦
『いらくさの家』/萩原葉子(講談社文芸文庫) 『天人唐草』/山岸涼子『辺境警備』/紫堂恭子(角川書店あすかコミックス) 『一輪』/佐伯一麦(新潮文庫) 『魔風恋風』/小杉天外(岩波文庫) 『多情多恨』/尾崎紅葉(岩波文庫) ...
1月の本
最初は、ちょっと「げ」とおもって(笑)、萩原葉子が、わたしが最近よく読む系統のブックガイドにことごとく載っていないわけがよくわかったのですが(笑)、でも、読むうちに、「ああ、そうだな」とわかるかんじもでてきて、結局ぐいぐい読まされて ...
「天上の花」は枯れた
前口上:実はこの前橋と三国をつなぐ糸とはなんだったのかは、萩原朔太郎の長女、萩原葉子(1920-2005)が『天上の花』という作品にまとめていました。ただ、葉子さんは「六甲おろし」がこれほどの愛唱歌になるとは知らなかった。