Loading...
|
狗神 |
最初に原作を読んでからビデオを見ました。正直言って、原作と違うなと思いました。でも、土俗的な雰囲気がたっぷりでした。ラストは原作のほうが、後味が悪くて良かった(?)ですね。 |
狗神 特別版 |
「狗神」というタイトルからしておどろおどろしくも神秘的で、大変興味をそそられました。この映画の評価は総じてあまり良くないようですが、私は好きです。大変素晴しい作品だと思っています。原作も含めストーリーも好みですし、特に役者さん方の演技が素晴しかったです。天海祐希さんがあんなに妖艶な演技ができるとは思いませんでした。渡部篤郎さんもこの作品で好きになりました。
大変素晴しい作品です。 |
傀儡 |
舞台は、北条氏が実権を確実なものとした時宗の時代です。
物語には、二人の主要な宗教家が登場します。 沙依拉夢というタクマラカン砂漠から陸と海の絹の道を辿って日本にやってきた人物、それと同様に大陸からやってきて鎌倉政権にしっかりと食い込んだ蘭渓道隆禅師です。 これ以外にも、日蓮を初め、多くの当時の宗教家の名前が登場し、教義は同じでも、それぞれの考え方の違い、求めるものの違いが、明確にされてゆきます。 一方、三浦氏を全滅されて、時宗を敵と狙う三浦家村と、その家村に村全体を虐殺の嵐で失い、家村を仇と狙う百姓夫婦が登場します。 更には、この物語で大きな役目を果たす傀儡子の男女が登場します。 沙依拉夢は、「色」の中の「空」を、無我の境地を追求します。その一つとして、念仏や踊念仏に至りますが、それはあくまで手段でしかなく、そこから導き出される境地に彼の理想、真実を見ようとします。 でも、先の二組の仇討ちの事件に出会い、怒りとか恨みと言うものが、宗教では救い得ない限界にぶつかります。 それと同時に、傀儡子の歌声に「空」の境地を見出します。 宗教よりも、民衆は自ら、暮らしを「遊び」と捉える考え方で、宗教の目指す最高の境地にまで至っていることを実感してしまいます。 鎌倉時代の混乱した民衆の生活と、そこからくる宗教への救いを求める心、様々な宗教家の考え方も絡み、生きてゆくことの意義を考えさせられる一冊です。 |
快楽の封筒 (集英社文庫) |
この手の本はあまり読まないのですが、男が書くいわゆる「エロ小説」ではなく、ありのまま、自然に、男性にとって未知なものである「性」を表現してる。女性をもう一歩深く理解できた、そんな気にさせてくれるところが気に入りました。 |
パライゾの寺 |
作者が「附記」に記載しているように、「歴史に名を残すことのない者たち」の「声」を、明治維新前夜から太平洋戦争直後までを編年体で、七編の短編に纏めた作品集です。
伝承や地誌だけでなく、当時の新聞記事を基にしたものなど、取材元は様々ですが、そこには、土佐の山村、漁村の貧しい中にも逞しく生きている人びとの息吹があります。作者自身の表現を使えば、「力強く、逞しく、おかしく哀しく、多彩な響きに彩られ」ている人びとの「声」です。 七編の話の内容は様々で、作者独特の女性の性を扱ったものや、幽霊の話もあります。表題作の「パライゾの寺」のような武士の娘に生まれながら遊女になった女性の哀しい物語もあります。もっとも、この哀しい遊女に「パライゾ」の夢を見させる一夜で作者は追悼しています。 全体的に、ここに登場する女性たちは、逞しく生きています。作者が描く「女性の生」が、この本の中にもしっかりと読み取れる短編集です。 |
もしもこんな 坂東眞砂子 がいたら・・・
童顔にムッチリボディーで人気の 坂東眞砂子は「ファンはそれ(セクシーさ)を求めていると思う。期待を裏切らないのがポリシー」と言い切る。
見どころは水中生着替えのシーン。「ワンピースを着るシーンはクリオネみたいです」とのことで、妖精のような姿が見られそうだ。
ほうほう、ようがんばってますなあ。ようするに、
『 女性が結婚するのには大きな理由がある。男性が結婚する理由は一つもない。群棲欲が彼らを結婚させるだけのことである。 』( モンテルラン )
と。なんでやねん。。
[坂東眞砂子]
[asin:4041932025:image]
「傀儡」 坂東 眞砂子
坂東 眞砂子 単行本: 445ページ 集英社 (2008/05) 坂東さんの本を読むのは久しぶりになる。ホラー小説を書いていた初期の作品は、ホラーとしての怖さよりも、土着的風習の匂いと女の情念が生み出す独特の雰囲気が好きでよく読んだが、作品の傾向が変わり ...
『蟲』 坂東眞砂子
ジャンル:ホラー 悪くはないといった作品。第1回日本ホラー小説大賞佳作。可もなく不可もなく、怖くもない。ただ、取り上げたテーマは自分の好みです。 著者の処女作ということもあってか、なんとなく題材をうまく消化しきれていない感は否めない。 ...
yukiru37 さんのレビュー
外国が舞台のホラー短編。何がビックリって旅先で呪われたり事故死したりするこの内容の本の発行者がJTBだってことだ。
鬼神の狂乱/坂東 眞砂子
鬼神の狂乱/坂東 眞砂子; ¥1680; Amazon.co.jp. カテゴリーは“ホラー”ではないような気がすごいしますが、いちおう坂東さんといえばホラーということで…。 あらすじですが、舞台は幕末の土佐。山間の村人たちの中で“狗神憑き”騒動が起こり、数十人もの ...
『鬼神の狂乱』/坂東眞砂子
果たして、坂東眞砂子さんは「はちきん作家」なのか?(←そんなこと気にしてるのは水無月・Rだけだ(-_-;))『パライゾの寺』では、そこココに土佐の香りをかぎつつも「はちきん」を断じるにはいささか足らず、と判断を控えておりましたが。 ...
「鬼神の狂乱」坂東眞砂子
土佐の幕末前を舞台とした伝奇物となれば、坂東さんの得意分野。変に史実、資料に重きを置かなかったのもいい。今までの似たような傾向の作品はストーリー重視で人物に魅力が欠けていた。何故か坂東さんらしくもなく恋愛を入れてたし(笑) ...
梟森南溟『恍惚』
直木賞作家「坂東眞砂子」のままでは書き得なかった、. 究極のエロティシズム・・・と帯に記されています。 <『恍惚』の内容>. 時は弥生時代、男に狂おしい愛情の念を残しながら、. 魂が肉体を飛び去って行く女の哀しみ「緑の女の還る地は」。 ...
坂東眞砂子『満月の夜 古池で』【動物園】
明日は保育園で春の遠足。 毎年決まって、○山動物園である。 サイやカバのウンコの匂いを嗅ぐのも、そろそろ飽きてきた今日この頃・・・ 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 ワタクシが分析した結果、動物園で一番ウンコが臭い『ウンコ、クサイで ...
坂東眞砂子『満月の夜 古池で』『動物園』
まぁ、懐古園の入場料は 動物園 も入っての金額なので、結果的にはあまり文句は無いのだが、ただ単に城跡を見たいと思って行っただけで、合計800円も取られてしまうのでは 懐古園内には 動物園 もあって、 ライオン とか ツキノワグマ とか居たりする。 ...